以前ヨドバシカメラで触っていて、気になっていたマシンであり、
値段を見て諦めたのが、この値段になるとは思っていなかった。
きちんと設定すれば騒がれているほど使い勝手も悪くないマシンであり、
個人的に初のSSD & 小型 & ファンレスマシンなので期待している。
もっとも、使うならきっちりチューンしてから使いたいタイプの人間なので、
休日丸一日使ってセットアップしたのでその記録をとっておく。
噂によれば、クリーンインストールすることで安定するらしい。
そもそも、空き容量の都合でAnniversaryUpdateが素では適用できないらしい
(USBメモリ等を挿せば行けるらしいが)ので、だったら、AnniversaryUpdate版を
クリーンインストールしたほうが何かと安心だろうと考えた。
SDカードスロットは、他の人のおすすめどおり
サンワサプライ Mac用microSDカードアダプタ ADR-MMICRO
を購入。たしかにピッタリのサイズである。
*セットアップ
初期設定
→特に何もなし。Windows10の標準的なセットアップ。
クリーンインストールするので適当にセットアップ。
セットアップ終了後、電源設定を変更し、
スリープしないようにすることをおすすめする。
スリープしないようにすることをおすすめする。
というのも、時間かかる作業が多い上、BIOSアップデート時に
スリープしようものなら大惨事になりかねない。
下手に不安定になられても困るので、自分のときは
クリーンインストールまではWi-Fiには接続しないで行った。
回復ドライブの作成
→回復ドライブはとりあえず作成しておかないと、後々失敗した時のダメージが大きい。
SDカードは使えない(ウィザードで出てこない)ようなので、
USBメモリか、USBカードリーダーを用意しておくこと。
(しかし、なぜか手持ちのSDXCリーダは相性が悪いらしく認識してくれない)
ひたすら放っておき、概ね3時間ほどかかった。
ドライババックアップ
→先人に従い、C:\Windows\System32\DriverStoreをUSBメモリにバックアップする。
これがないと、たしかに大変そうである。
データ量が多いので、そこそこコピーには時間がかかる。
クリーンインストール直後はSDカードが使えないっぽいのでUSBメモリに入れること。
追記: バックアップ取れなかった人は、ドライバはSurface3 WiFiモデルの
ドライバセットが使えるらしい。(未検証)
http://d.hatena.ne.jp/TAKETYON/touch/20160805
公式BIOSアップデート
→公式のBIOSアップデートツールを使いアップデートする。
3回くらいの書き換えが走るので、割と時間掛かる。
ライセンスキー取得
→デジタル認証なので特に意味は無いのだが、
一応Windows Product Key Viewerでプロダクトキーをとっておく。
結果的に言えば不要であった。
*クリーンインストール
AnniversaryUpdateのクリーンインストール
→別のPCで、公式のインストールメディア生成ツールを使い、
セットアップ用USBメモリを作成。
ポータブックに差し、F2キー連打でUSBブート。
散々言われているのでご存知だとは思うのだが、
本体のマウスやキーボードは使用できないので、
USBハブにUSBメモリと、マウスと、キーボードを挿して挑むこと。
ドライバがないせいで、Wi-Fi接続が使えない
→Microsoftアカウントが使えない になるので注意。
監査モードで組み込むなり、USB-LANでも挿せば行けるのかもしれない。
ドライバのインストール
→無事セットアップが済んだら、デバイスマネージャを開き、不明なデバイスを片っ端から
バックアップしたDriverStoreを指定して認識させる。
Wi-Fi、キーボード、マウス、音声、SDカード、Bluetoothなどは
すべてこの段階で認識される。
すべてこの段階で認識される。
再起動して、増えたらまたそいつらも突っ込むこと。
また、何の気なしに認識されているディスプレイアダプターも
DriverStoreで更新するのを忘れずに。
これだけやたら時間が掛かるが、Intel HD Graphicsで認識する。
DriverStoreで更新するのを忘れずに。
これだけやたら時間が掛かるが、Intel HD Graphicsで認識する。
これが済んだら、USBハブは引っこ抜いて良い。
プリインストールappの削除
→最初から入っている例えば「フォト」などを消す。
どのくらい空き容量に貢献するのかは不明。
どのくらい空き容量に貢献するのかは不明。
ただ、片っ端からダウンロードしようとしていたので、多少は空くはず。
Xboxアプリはシステムと結合されたらしく、削除できなくなっている。
facebook、minecraftなどの削除
→Wi-Fiに接続すると色々入ってくるので、片っ端からアンインストール。
スレによれば、Minecraftはそこそこ遊べるらしい。
公式ドライバアップデート導入
→キングジム公式のドライバアップデートを適用。
自分のときは、Wi-Fiしか適用できなかったが...?
電源設定、「退席中である事を〜」の解除
→スリープの設定などもクリーンインストールでもとに戻ってるので、
またスリープしないように直す。
「退席中であることをデバイスが認識しているときに電力を節約する」は、
調べる限り不味い挙動しかしないようなので解除。
Windowsアップデート
→Windowsアップデートを一通り当てる。
自分の環境だと2〜3時間くらいかかった。
Cortanaを止める
→お好みで。
その他カスタマイズ
→視覚要素をパフォーマンス優先にしたり
(アニメーションは切らないほうがいい。
アップデート時などの実行中表示も消えるため、フリーズしたかと思うことになる。)
アップデート時などの実行中表示も消えるため、フリーズしたかと思うことになる。)
マウス速度を「左から3番目」にしたり。
1GBを復元ポイントに割り当て
→復元ポイントなしは流石に不安なので、ここで1GB分割り当てた。
意味があるかは不明。
追記: ディスク暗号化の解除
→ディスク管理で確認すると、なぜかディスクが暗号化されていたので解除。
ただでさえ圧縮しているのに、暗号化するとさらに重くなるであろう。
暗号化用モジュールと、携帯機であることから、自動で有効になったか。
設定→システム→バージョン情報→デバイスの暗号化
にて「オフ」にすると解除される。
*空き容量の確保
ここから、空き領域確保を行う。WindowsUpdateが終わってから行うこと。
結果として、6GBほど空く。28GB中の6GBなので、21%ほど空くことになる。
この時点で空き容量: 10.7GB
dismによるWinSxsのクリーンアップ
→WindowsUpdateなどの情報や、不要なドライバ情報を整理してくれる。
しかし、100%が2回出てから、フリーズしたようになるので注意。
ひたすら放って置くこと。じりじりと空き容量が増える。
一度、エラー2で終了するが、もう一度行うと20%くらいで正常終了となる。
2.2GBほど空き領域が増える。
Dism.exe /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase
この時点で空き容量: 12.9GB
ディスククリーンアップ
→おなじみのディスククリーンアップ。
Windowsの販売デモ用ファイルなんかがある。
といっても、環境にもよるのだろうが、0.1GBくらいしか減らない。
この時点で空き容量: 13.0GB
NTFS圧縮
→CドライブにNTFS圧縮をかける。
2時間半かかるという表示だったが、実際には1時間ちょっとで終わった。
1.7GBほど空く。
この時点で空き容量: 14.7GB
compactos
→Windows10から導入された、システムファイルの圧縮機能を実行する。
30分〜1時間ほどかかる。
これで2.1GBほど空き領域が出来る。
これは持続的に作用するらしいので、WindowsUpdateでの
増加を抑える効果もあるのでは。
増加を抑える効果もあるのでは。
compact /CompactOS:always
この時点で空き容量: 16.8GB (使用量11GB)
*SDカードの利用
SDカードHDD化
→めっちゃくちゃアクセス遅い(書き込みが恐ろしく遅い)ので取りやめ。
→VHDを用いて、SDカードを物理ドライブに見せかける。
生成後、500MB以上の空きがないと不安定になるらしいので注意。
生成後、500MB以上の空きがないと不安定になるらしいので注意。
1時間半ほどかかった。
作成後は、SDカードをSドライブに変更。
遅延書き込みを有効にし、性能アップを期待する。
VHDをフォーマットし、圧縮を有効。Dドライブに割り当て。
VHDマウントツールを用いて、起動時に自動マウント。
VHDマウントツール
タスクスケジューラの設定の際、アカウントをSYSTEMにし、
「スタートアップ時」と「ログオン時」、「ワークステーション アンロック時」
の両方をトリガにしておくと安心。
-bootの効果で、既にマウントされている場合は無視されるし。
その後、レジストリからSドライブを非表示(0x40000)に設定。
HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\にExplorerキーを作り
HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
そこにDWORDで値:NoDrivesを作り、0x40000を設定して再起動。
すると、ExplorerからSドライブが見かけ上消える。
もちろん、見かけ上なので、S:\を直接叩くと開けるし、
ディスク管理にも存在する。他のアプリケーションからもアクセスできる。
容量パンパン赤ゲージのSDカードを見たくない人専用である。
参考:マイコンピュータのドライブを非表示にする - 日経トレンディ
SDカードのCドライブ組み込み
→NTFSを適用した上でさらにVHDを適用すると、
(設定が悪いのか)数kb/secとかいう超低速になったので、
代わりに、「空のNTFSフォルダにマウントする」で、SDカードをCドライブに割り当てた。
一応、これでリムーバブルメディアへインストールできないタイプのソフトウェアも
インストールできるようになるらしい。
参考: http://funlike.org/wp/archives/11693
SDカードをSドライブに割り当てるのはそのままにしておき、
Sドライブを非表示にするのもそのままとした。
ユーザーフォルダ(デスクトップなど)の移動
→これは移動するだけ。
画面調整編
ポータブックって妙に目疲れない?
nyoiscreenの導入
→XMC10の画面は、ギラついている上に、最低輝度でもまだ明るい。
メインPCの最低輝度より明るいため、同等に下げる効果を狙ってnyoiscreenを導入。
これはカラーフィルタであり、ソフトウェア的に画面の輝度を下げる効果がある。
Intel HD Graphicsでの調整
→どうみてもこの液晶は青が強すぎる。
ただでさえ16bitカラーで色が悪い液晶をさらに悪くするのもあれだが、
青の明るさを-60、緑と赤の明るさを+3に設定。
個人的に見やすい色に変更。
スピーカーのプロパティ
→このPCの音、妙に高音ばかりのスカスカした音だと思わないだろうか。
なんと、Intel HD AudioのSystem Effectsが有効になっており
こいつがステレオ感を無駄に上げている。
オフにすると、少しこもった低音が出るようになる。
アプリケーション導入編
Chromeの導入
→メモリ不足環境では嫌われがちのChromeだが、
自分が主にGoogle関係のサービスをメインに使うので導入した。
Edgeでもいいかと思ったが、崩れてしまうため。
導入先はCしか選べないが、キャッシュ先を
先程フォルダにマウントしたSDカードに変更した。
シンボリックリンクを貼る手法である。
※SDカード上にキャッシュを配置するのは、本来は悪手である。
(低速化するため)。RAMDISKがいいのだが、RAMに余裕が無いのでこうするしかない。
office365の導入
→office365は、インストールしようとするとフルセット5GBくらい入れようとしてくる。
SkypeやらAccessやらはポータブックには不要だろう。
以下のconfiguration.xmlを保存し、Office 展開ツール付属のsetup.exeに食わせると
Word、Excel、PowerPoint、Outlookの標準セットのみ(1.02GB)でインストールできる。
なお、インストール先は強制でCドライブである。
注意: Product IDは入れる対象のライセンスにより変化する。
VisualStudioの導入
→Dドライブ(仮想VHDのSDだった)を2GB、Cドライブを5GB食う(強制)な上に
インストールにまる一日程かかり(環境により)
アンインストールしてもゴミをたくさんおいていくので、
入れようとしないほうが良い。
そういうマシンではない。
→入れてしまったら
「@pnp0a03氏: VS2013-2015の場合、VS根こそぎアンインストーラというのを
MSのエンジニア氏がGitHubに上げています
機会がありましたらどうぞ 僕は一度試しましたがきれいさっぱり消えました
https://github.com/Microsoft/VisualStudioUninstaller」
https://twitter.com/pnp0a03/status/803568494478401536
→入れてしまったら
「@pnp0a03氏: VS2013-2015の場合、VS根こそぎアンインストーラというのを
MSのエンジニア氏がGitHubに上げています
機会がありましたらどうぞ 僕は一度試しましたがきれいさっぱり消えました
https://github.com/Microsoft/VisualStudioUninstaller」
https://twitter.com/pnp0a03/status/803568494478401536
休止状態を使えるようにする
→なぜかポータブックは(クリーンインストール後だけかもしれないが)
スリープはできても休止状態にできない。
powercfg /a で確認すると、
「この休止状態ファイルの種類では休止状態はサポートされません」と
言われるので、管理者権限のあるコマンドプロンプトで以下を実行。
powercfg /h /type full
powercfg /h on
これで、電源設定に休止状態のチェックボックスが現れるようになる。
参考: http://kokoore.com/windows10-hiber
ちなみに、原因かと思ってInstant Goをレジストリで無効にしたところ、
電源設定に、隠蔽されていた各種省電力設定が現れたので、
いじりたい人は試してみるといいかもしれない。
Bluetoothネットワークの設定
→iPhoneなどのBluetoothテザリングが使える機種を持ってる場合、
端末操作無しでテザリング開始でき、省電力なBluetoothテザリングの
設定をしておくと気軽に使えて便利。
Bluetoothテザリングを有効にした状態でペアリングし、
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\デバイスとプリンター を開き
Bluetoothデバイスを右クリックして、「接続方法」→「アクセスポイント」をクリック。
というのも面倒なので、デスクトップにデバイスのショートカットを作っておくと
右クリック→クリックの2操作だけで接続できる。
参考: http://mobamen.info/pc/887
→なぜかポータブックは(クリーンインストール後だけかもしれないが)
スリープはできても休止状態にできない。
powercfg /a で確認すると、
「この休止状態ファイルの種類では休止状態はサポートされません」と
言われるので、管理者権限のあるコマンドプロンプトで以下を実行。
powercfg /h /type full
powercfg /h on
これで、電源設定に休止状態のチェックボックスが現れるようになる。
参考: http://kokoore.com/windows10-hiber
ちなみに、原因かと思ってInstant Goをレジストリで無効にしたところ、
電源設定に、隠蔽されていた各種省電力設定が現れたので、
いじりたい人は試してみるといいかもしれない。
Bluetoothネットワークの設定
→iPhoneなどのBluetoothテザリングが使える機種を持ってる場合、
端末操作無しでテザリング開始でき、省電力なBluetoothテザリングの
設定をしておくと気軽に使えて便利。
Bluetoothテザリングを有効にした状態でペアリングし、
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\デバイスとプリンター を開き
Bluetoothデバイスを右クリックして、「接続方法」→「アクセスポイント」をクリック。
というのも面倒なので、デスクトップにデバイスのショートカットを作っておくと
右クリック→クリックの2操作だけで接続できる。
参考: http://mobamen.info/pc/887